Twitterをめぐる動きが活発になっています。今日(10月22日)は、朝からBingとTwitterに驚かされました。

BingがTwitterのつぶやきをリアルタイムで検索結果に表示させられるようになったんですね。まだBeta版ですが、BingのTwitter Searchで実際に試してみることができます(もし、「Sorry! Bing Twitter Search is not available in this locale.」というメッセージが表示される人は右上の「United States」と書かれているところをクリックして地域をアメリカにしてください)。

BingのTwitter検索とその特徴

BingのTwitter検索にアクセスすると、まず「Twitterで最もホットなトピック(Hottest Topics on Twitter)」としてタグクラウドが表示されます。

Hottest Topics on Twitter

さらに画面をスクロールすると「最もホットなトピックに関する共有リンク(Shared links about Hottest Topics)」として、タグクラウドで表示されているトピック毎にそれらに関してつぶやいた人たちがシェアしているリンクが表示されます。さらにそれぞれのリンクの下には、そのリンクを含むつぶやきが2つずつ表示されます。これらのつぶやきは簡単にRetweetできるようにボタンが設けられています。

Shared links about Hottest Topics

またそれぞれのキーワードをクリックすると、トップにはそのキーワード「に関する最も最近のつぶやき(Most Recent Tweets about)」が表示されます。またその下にはそのキーワード「に関するつぶやきで最も共有されているリンク(Top links shared in Tweets about)」が表示されます。

Most Recent Tweets about

現状においても米国版を利用している限り、日本語も検索されるようですが、言語に関わらずアカウント名での検索には対応できている場合とできていない場合があるようです。

ここで表示されるつぶやきに関して、Bingは公式ブログの投稿記事『bing is bringing twitter search to you』の中で以下のように表現しています。

If someone has a lot of followers, his/her Tweet may get ranked higher. If a tweet is exactly the same as other Tweets, it will get ranked lower.

つまり、フォロワーが多ければ多いほど、キーワードと適合した時に、より上位に表示されるということです。被リンクではなくフォロワーなのがポイントですよね。

さらに個々のつぶやきを見ればお分かりだと思いますが、Retweetの場合、引用元のアカウントにもきちんとリンクがついています。つまり、引用される人であればあるほど、SERPsでの露出度があがるということですよね。これは人々に引用されるようなリンクを紹介する、つまり情報源になることの重要性がこれまで以上に増す、ということになります。Twitterをマーケティングに利用したいと考えている人にとっては無視できないことではないでしょうか。つぶやきの横にアイコンが表示されるのも注目すべきところですね。

このようにBingにおけるTwitter検索は驚くほど素直にTwitterでのルールをうまく取り込んでいます。フォロワーの数が直接ランキングに影響するとなると、これまで以上にスパミーなアカウントが増えるのではないかという心配はありますが、そこは人気がなければリンクも共有されないわけですから、それほど心配はいらないのかな、という気はします。

GoogleもBingTwitterとの提携を発表

Bingに引き続き、Twitterとの連携を発表したのがGoogleでした。

同社公式ブログでのMarissa Mayer氏の投稿記事『RT @google: Tweets and updates and search, oh my!』によればまだしばらく時間がかかるようですが、Bing同様Twitterのリアルタイム検索を表示するようになるようです。

簡単に利用した限りでBingの対応はとても良いものですし、またそのBingの迅速な対応に対し、若干Googleは出遅れた感がありますが、時期的にもしかするとGoogleはCaffeinへのアップデートとのタイミングに合わせてくるかも知れない、という気もします。

GoogleはSocial Searchも発表

また2つの検索エンジンが、もうひとつ注目されているFacebookをどのように組み込んでくるか、ということにも注目ですね。

その点に関して、Googleはサンフランシスコで開催されているWeb 2.0 SummitでGoogle Labsでの新しい試みとして「Social Search」を発表しています。これはCaroline McCarthy氏の記事を邦訳したCNET JAPANの記事によると「Social Searchにより、メンバーとなっているソーシャルネットワークにおいて友人が書いたコンテンツが検索結果に表示されるようになる」というもので、Google Profileにソーシャルネットワークの情報を記載することで利用できるようになります。

今後、ますますSEOにおいてソーシャルメディアの役割が大きくなってきますね。狭い検索結果を追い求めるSEOではなく、様々なメディアでの露出を高めるという意味でのSEOがもっと活発になると嬉しいです。