Yahoo!がOne Riotとリアルタイム検索に関して提携へ動いているという噂が流れています。私が最初に目にしたのは10月27日のMichael Arrington氏による「Yahoo To Launch Real Time Search, Too」というTechCrunchの記事でした。その後色々なところでとりあげられていますが、知っている限り、どれもこの記事を情報の出所としているので、どこまで信用していいのか分かりません。

One Riotはアメリカのベンチャー企業で、まだベータ版ですが、Twitterの他にDiggやFriendFeedなども検索結果に表示するリアルタイム検索エンジンを運営しています。

最近のBingやGoogleの動きから考えると、Yahoo!もリアルタイム検索を取り込むための行動を起こしていてもおかしくはありませんし、Twitterと直接ではなく、OneRiotが相手というのもどことなくYahoo!らしい気もしますが、あくまで噂なので「そんな話もあるんだ」ぐらいに聞いておいていただいた方がいいかもしれません。

ただtelegraph.co.ukの10月28日付けの記事「Yahoo! ‘signs’ real time search deal with OneRiot」によると、早ければ来週にも何らかの変更があるとのことです。また、提携が行われたとしても、通常の検索結果に統合するというよりは、むしろオプション的な形になるのではないか、とも伝えています。

telegraph.co.ukによると、この件に関して、Yahoo!側もOneRiot側もコメントを拒否しているとのことですが、Yahoo!はTechCrunchに対しては次のようにコメントしています。

We can’t comment on rumor or speculation. Real-time search is important and we’re currently conducting several tests designed to discover if showing such content is useful to people using Yahoo! Search. Yahoo! is focused on creating the most innovative, easy-to-use and valuable search experience for people, and after these tests we will carefully evaluate whether we should integrate such results for everyone using Yahoo! Search.

訳すとこんな感じでしょうか。

「私たちは噂や憶測に対してコメントすることはできない。リアルタイム検索は重要だし、私たちはは現在、そうしたコンテンツを表示することがYahoo!険悪を利用する人々にとって役に立つのかを調査するためのいくつかのテストに取り組んでいるところだ。Yahoo!は人々にとって最も革新的で、使いやすく、価値のある検索体験を創出することに集中しており、これらのテストの後、私たちは慎重に、私たちがYahoo!検索を利用する全ての人にとってそうした結果を統合するべきかどうかを評価するつもりだ。」

Yahoo!とMicrosoftが28日に「契約締結期限を延期、協議を継続する」ことを発表していますし、Yahoo!がこの機会に本当にOneRiotとの提携に動いていたら面白いんですけれどね。