SEOの基礎、パート2になります。今回はTitleタグに関わるところです。

以下はStoney deGeyter氏による「SEO 101 – Part 2: Everything You Need to Know About Title Tags」の全訳になります。もし誤訳や解釈のミスなどがありましたら、ぜひご指摘ください。可能な限り修正していきたいと思います。

SEO101 – Part2: Titleタグについて知っておきたいこと

以下のシリーズはニューヨークでL’Oreal主催の美容系ブロガーグループに行ったプレゼンテーションから転用したものである。プレゼンテーションのほとんどは、ブログを検索エンジンとユーザーに優しいものにする方法について用意されたものだが、ここで私はあらゆる業界をまたがって製品やサービスを販売するサイト向けのコツや戦略を含む多くのコンセプトを膨らませていくつもりである。

ページ内最適化

健康的なウェブサイトを作成する

ウェブサイトは、SEOなしでもオンラインでうまくやっていける。PPCやソーシャルメディア、その他の適切に実行されたオフラインのマーケティング努力が、SEOがほとんどないか、ない状態でもサイトの成功を上手く助けられる。しかし、あなたがSEOを始めない限り、あるいは始めるまで、あなたのサイトはうまく機能せず、その全部の可能性に達することは決してないだろう。SEOなしに、あなたはいつも、他の手段では埋め合わせることのできない多くのターゲットとなるトラフィックを逃していることになる。

それでは、我われはどこで始めればいいのだろうか? SEOは、我われがしばしばどこから始めるべきか、何が我われに最も大きなインパクトを与えるのか、そしてどのように進めればいいのか分からないほどに幅広く膨大だろう。それこそ私がここで答えたいと思うことなのだ。

タイトル・タグ

Titleタグはあなたのサイト上で、それだけで構成される最も重要なSEO的な不動産の一部である。Titleタグはあなたが望むだけの長さになるが、検索エンジンがそれを削除するため、63文字(訳者註 – 半角の場合の文字数。全角だとその半分程度)しか使うことができない。だから、賢く使用してほしい。

タイトルはSERPsのページにクリック可能なかたちで表示されることから、いくつかの異なる要求にも合わせられるようにしなくてはならない。

キーワードを適切に含んだもの

SERPsのタイトル

検索者はある特定の言葉を検索エンジンにタイプし、検索エンジンが彼らのタイプしたクエリににぴったりと合う結果を返してくれると期待している。私たちは、検索エンジンが検索されたキーワードに対し、あらゆるページの関連性を決定するために200の異なるシグナルを見ることを知っている。Titleタグはその内のひとつだ。だが、それにもかかわらず、まさに鍵となるものである。検索結果に表示させるために、必ずしもキーワードをTitleタグに入れる必要はないが、それは大いに助けとなる。

だが、訪問者についてはどうだろう? 検索者は何を見るだろう? 検索者が検索エンジンで「how to be beautiful(キレイになる方法)」と打ち、2つの結果が表示されたとしよう。ひとつには「How to Look Good and Feel Great(見た目を良くして、良い気分になる方法)」と書いてあり、もうひとつには「How to Look Beautiful Even When you Don’t Feel Like It.(乗り気がしないときでもキレイに見える方法」と書いてある。これら2つのどちらがより訪問者にクリックされるだろうか?

2つのページはどちらも同じ事柄に取り組んでいるようだが、一方だけが検索されたキーワードを用いている。恐らく、2つ目の結果が最初のものよりはるかにクリックされるだろう。たとえ検索結果でより低い順位であったとしても(そんなことないだろうが、そうしておいてほしい)。

人を引き付けるもの

次にあなたのTitleタグに必要なのは、人を引き付けるものであることである。我われはその中にキーワードを置くことでシンプルにもっとクリックされるようにする方法に目をこらすが、それ自体は問題の単なる一部でしかない。上述の例に戻って、もし我われが「Sexy and Beautiful, Today’s Hottest Stars(セクシーでキレイで、今最もホットなスター)」という3番目のキーワードを豊富に含んだ見出しに対して、最初のキーワードを含まない見出しを置くならどうだろう。あなたはどちらがよりクリックされると思うだろうか? 私の推測では、キーワードを使っていない最初のものだ。なぜなら、ずっと人を引き付けるものだし、より検索者の目的に向かって語りかけている。だから、この状況では、3番目の見出しは、ランクが高くなるように思えるが、クリックはより少なくなるだろう。

コツは、Titleタグが、キーワードを適切に含んでいて、人を引き付けるものであることを確かめることである。これは、あなたのサイトがランキングのトップへ移動することを助けるが、同時に、訪問者があなたのサイトへ移動するためにそれをクリックするのを確かなものにすることになるだろう。

よくある間違い

Titleタグ

適切にTitleタグを実装することはそれらを確実に効果的にするのに決定的である。もしあなたがそれを適切に行うのに時間をとりたくないならば、いくつも簡単なミスをおかす可能性がある。Titleタグで突破口を開きたいと願うのは簡単だ。特に、あなたが多くのページを持っている場合には。だが、Titleタグはあまりに重要であることから、それらを適当に展開することにも用心したくなるのだ。以下にいくつか共通の問題を挙げよう。

全てのページ共通: サイトのそれぞれのページはユニークであるか、少なくともそうであるべきなのだ。これは、あなたのTitleタグがそれぞれのページでも同様にユニークであるべきだということ意味する。多くのサイトで、あなたは全てのページで「ようこそ私のサイトへ」やその類の同じTitleタグを見るだろう。それはほとんどそのページを表現していない。そして検索結果において、ほとんどクリックを得られないことを示している。サイトを通じて、一意でかつ正確にページの内容を表すことを確実することで、それぞれのタイトルをカスタマイズしよう。

企業名でリードする: Titleタグに企業名が含まれていると良い理由があるが、デフォルトであるべきではない。もし企業名を使うのであれば、しっかりと論理的に考え、それが適切であることを確認しよう。Titleタグの制限はあなたの企業名を使うことを、とても注意して、考慮すべき事柄に変える。これについては後でもう少し話すことにしよう。

キーワードの一覧: キーワードをTitleタグに入れることを望むのは、そこに可能な限り多くを放り込むことに挑戦したいと思わせる。「Beauty | Makeup | Makeovers | Diet | Healthy Skin.(ビューティ | メイク | イメージチェンジ | ダイエット | 健康的な肌)」。確実に全てのキーワードをそこに含めようと思うのだが、結果の上では誰もクリックしたくならない。これが意味するのは(おっと!)タイトルをクリックする価値あるものにすることができるようにキーワードを慎重に用いなくてはならないということだ。

描写の欠如: タイトルに最も重要なキーワードを入れ、それを人を引き付けるものにすることに加えて、あなたはまたTitleタグがターゲットにしているクリックを得られるように、内容の描写を十分に提供しなくてはならない。期待したものではないページに情報を見つけるためだけにサイトへクリックする人がいるなんて思えない。人を引き付け、キーワードに適したかたちでコンテンツを描写するタイトルを確実にしよう。

ブランドとなったタイトル

ブランドタイトル

そんなわけで、Titleタグに企業名を使うということに取り組もう。先述したように、それが賢明な場合もあるが、デフォルトにすべきではない。

一般的に、Titleタグの前方か後方のどちらか一方で企業名を設置することができる。経験ではあなたが、訪問者が知っており、検索結果でクリックを生み出すようでなければ、非常に認知しやすいブランドを持っていない限り、Titleタグの前方に企業名を置きたがりはしない。もしそうでないならば、あなたは単に不動産を明け渡したがらないだけなのだ。

Titleタグの後方でのブランディングはほとんどの企業にとってとても良いソリューションである。これはやや名前を知られている、あるいは無名の会社でさえブランド名の認知を構築することを助ける。この方法でTitleタグをブランディングすることのマイナス面はあなたが依然として、キーワードを適切に用い、人を引き付けるような見出しを作りだすことに用いられた価値ある不動産を浪費していることである。同様に、もしタイトルがあまりにも長すぎたなら、企業名は検索結果から消されるだろう。

ほとんどの場合、あなたはTitleタグに企業名を必要としない。しかしながら、私がその場合のほぼ90%でそれをやめておくように提案する時がひとつだけある。製品ページである。Titleタグに重要な製品のデータを入れるのは決定的なことであり、しばしば単純に企業名を入れる余地がない。この場合もやはり、よく知られた企業名に関しては例外とするかも知れないが、製品情報を表示するのがデフォルトになる。

関連情報

Stoney deGeyter氏はPole Position Marketingのプレジデントで、多くのカンファレンスへの出席や、SEO・SEM関連記事の執筆を行っておられます。今回翻訳元となったSearch Engine Guideで数多くの記事を書かれていますし、Twitterでフォローすることも可能です(@StoneyD)。

記事インデックス

  1. SEOに関して知っておくべきこと
  2. Titleタグに関して知っておくべきこと
  3. Meta DescriptionとMeta Keywordsタグに関して知っておくべきこと
  4. 見出し及びAlt属性に関して知っておくべきこと
  5. ドメイン名に関して知っておくべきこと
  6. 検索エンジンに優しいURLとリンク切れに関して知っておくべきこと
  7. サイト・アーキテクチャと内部リンクに関して知っておくべきこと
  8. キーワードに関して知っておくべきこと
  9. 中核キーワードに関して知っておくべきこと
  10. キーワードを修飾する語句に関して知っておくべきこと
  11. SEOコピーライティングに関して知っておくべきこと
  12. ページ・コンテンツに関して知っておくべきこと
  13. リンクに関して知っておくべきこと
  14. リンクの分析に関して知っておくべきこと
  15. リンキングに関して知っておくべきこと
  16. リンク構築に関して知っておくべきこと